pokopoco’s diary

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月次決算における基礎認識

 どの企業も年に1回の決算を迎えて財務諸表(貸借対照表損益計算書)を作成することは基本である。それとは別に、毎月・四半期ごとに当月までの経営状況を把握するための作業が月次決算である。

 月次決算は作成義務は無いのだが、企業活動の迅速な把握と現状分析のため不可欠な存在である。この月次決算の意味合いを下記に記載したい。

 

年次決算との違い

 年次決算の目的は利害関係者への会計報告のためであり、株主配当など利害関係者に今後の関係を判断してもらうための重要なツールとなる。また納税資料に利用されるための正確無比なレベルが必要となる。

 一方で月次決算の目的は会社の利益の維持・成長、財政の安定強化に必要な正しい情報をいち早く経営者や役員に提供すること、望ましい経営施策を促すことにある。

また迅速性が重要であり、当月分の決算は営業日5日目ごろまでに報告できることが求められる。

 言い換えると、年次決算レベルでの正確性よりは経営情報として十分に利用可能となるレベルの正確性が必要となる。